柄沢英二／中田彩子
高峰純平／安田憲史
沖　秀一／田中哲也
工藤和彦／羽生昭彦
深山悦子／鈴木謙一
若尾真希／酒井栄子
城戸　卓／外崎武之
渡辺啓子／岩崎正信
野口　真／斎藤朋彦
工藤信一／井上泰夫
小林　靖／伊倉喜八郎
楢岡　泉／花輪又光
宇佐美淳

宅麻　伸

ロベール

伊吹吾郎

　
STUFF

プロデューサー	植野晃弘（テレビ朝日） 宇都宮恭三（テレビ朝日） 佐々木孟
原作	江戸川乱歩
脚本	櫻井康裕
音楽	鏑木　創
撮影	満井坦彦
美術	芳野尹孝
録音	島田　満
照明	石渡健蔵
編集	太田和夫
記録	宮下こずゑ
助監督	増田　彬
装置	森　篤信
装飾	石川誠次
美粧	大西和子
調音	松竹映像録音スタジオ
衣装	松竹衣装
現像	東洋現像所
進行	大川　修
プロデューサー補	徳重里司 中川滋弘
製作主任	沼尾　鈞
衣装協力	ＳＩＲ 株式会社ロコ・アトリエ・タカダ
協力	木村土木会社 日本農林ヘリコプター（株） 伊東市 伊東観光協会
監督	井上梅次
製作	松竹株式会社 テレビ朝日

  　

映像特典
９０秒予告／１５秒予告／ハイライト

STORY：

　３年前、日本を席捲した“黄金仮面”が今再び東京へ姿を現した。
　“黄金仮面”が、大胆不敵にも、『ニュー白銀ビル〈近世フランス絵画展〉に注意されたい。白銀氏愛蔵の〈ルノアールの裸婦〉を頂きたく、ここに通告する。』というビラをまき散らしたのだ。
　そして、“黄金仮面”は、明智小五郎に充てても挑戦状を送っていた。もちろん、明智はそれを受けて立った。明智の元を訪れた波越警部は、“黄金仮面”逮捕のため、フランス国際警察からジェラール・阿部警部が日本へ来ていることを明智に告げ、紹介の労を取ることにした。
　成田空港でジェラール警部を出迎えた明智と波越警部は、車中でジェラール警部から“黄金仮面”のヨーロッパでの活動を聞いていた。ジェラール警部によれば、一年前行動を再開した“黄金仮面”に奪われた絵画の被害はヨーロッパ全域に及んでいるという。それを聞いた明智は、不二子という日本人の女性が“黄金仮面”のそばにいるはずなのに、なぜ絵画窃盗を再開したのかを疑問に思っていた。

　ニュー白銀ビル開館一周年記念として開催される近世フランス絵画展会場へ足を運んだ明智と波越警部、そしてジェラール警部は、ニュー白銀ビルのオーナーである白銀弥之助と会い、秘書の浅沼由貴の協力を受けることにした。“黄金仮面”が狙ってくるのは一般展示が始まってから、だと思っていた波越警部に対して、明智とジェラール警部は、今日“黄金仮面”が現れるのを確信していた。
　テープカットを監視していたジェラール警部は、モニタに写った女性に目を惹かれた。彼女は白銀弥之助の娘、花子だった。花子のテープカットにより、フランス近世絵画展が開催された。
　〈ルノワールの裸婦〉は、会場正面に展示されていた。人々は口々に、この絵が“黄金仮面”に狙われていることを噂していた。その様子をモニタで監視している明智、波越警部、ジェラール警部。また、受付では、文代と小林が目を光らせていた。無事に開催され、警戒体制が緩んだところを“黄金仮面”が狙ってくる、と考えたジェラール警部は、モニタの監視を明智に委せて、波越警部とともに会場へ向かった。
　レインボーホールでパーティが行われることになっており、招待客の多くはそちらへ向かった。会場へやってきた波越警部とジェラール警部が、警備の再確認を行っている中、浅沼のたっての願いで、花子が〈ルノワールの裸婦〉の解説をしていた。
　その時、警備員の姿をした“黄金仮面”が現れ、花子を人質に取った！　ジェラール警部が彼女を救おうとしたが、撃たれてしまう。〈ルノワールの裸婦〉を手にした“黄金仮面”は、５分以内に警戒を解かなければ、花子も浅沼も殺す、と通告した。
　その時、撃たれたジェラール警部のため、医者と看護婦がやってきた。ジェラール警部に近寄ろうとする医者を、“黄金仮面”は制止した。“黄金仮面”は、医者の正体が明智であることを見抜いていたのだ。マスクを外した明智は、３年の間に、手口が強盗ギャング並に堕ちたのか、と“黄金仮面”を詰った。
　娘を人質に取られた白銀氏の願いで警戒体制は解かれ、“黄金仮面”は絵と花子を手にして逃走を図った。エレベータに乗って９階へ登った“黄金仮面”を追い詰める刑事たち。同行していた文代は、女性トイレに監禁されていた花子を助け出した。
　追い詰められた“黄金仮面”は屋上へ逃げ登った。そして、ロープ銃で隣のビルに綱を張ると、その綱を渡り始めた。ビルの間を渡りきった“黄金仮面”だったが、そこには明智が待ち構えていた。明智に取り押さえられた“黄金仮面”だったが、それは“黄金仮面”の正体であるロベール・佐藤ではなかった。スタントマンで、変な外人にビルの綱渡りを１０万円で頼まれただけだという。
　一方、本当のロベール・佐藤は、ジェラール警部のために呼ばれた救急車を乗っ取っていた。その傍らには、〈ルノワールの裸婦〉が。その動きに気づいた明智は、救急車を追跡した。だが、辻の入り口で救急車のタイヤを撃って足止めしたロベールは、待たせていた車に乗って逃走してしまった。救急車の運転手によれば、女が乗っていたというのだが……。

　“黄金仮面”を逃がしてしまった波越警部は、白銀氏の非難を受けていた。その時、オーシャン火災保険の調査員高田がやってきた。白銀氏によれば、〈ルノワールの裸婦〉には２億円の保険がかけられているという。
　事務所に戻っていた明智は、共犯者の名前が判っている、と文代に語り、小林に事件に関わる時間表と人員の配置表を見せるように言った。そんな時、明智探偵事務所にもオーシャン火災保険の調査員高田が現れた。明智に憧れていた、と語る高田は、事件に関する重大な手がかりを掴んだ、と明智に語った。今回の盗難事件には会社の内部の人間が絡んでいる、という。明智もそれに同意見だった。高田は、さらにその人間も見当がついているが、それを言うことはできない、と明智に言った。彼女は明智に対する対抗心も燃やしていたのだ。そんな高田に、“黄金仮面”は恐しい男なので、気をつけることだ、と明智は警告するのだった。
　共済病院に入院していたジェラール警部の元に花子が見舞いに訪れていた。桜の花のように美しい花子に、ジェラール警部は、さらに惹かれていくが、既に恋人がいることを聞いてしまう。ジェラール警部を見舞いに来た明智は、その場にいた花子に質問をした。あの時〈ルノワールの裸婦〉を観に行ったのは、秘書の浅沼に誘われたから、ということを確認した明智に、“黄金仮面”は最初から花子を人質にしようとしていたのでは、と考えていることをジェラール警部は指摘した。それは、すなわち社長秘書の浅沼が“黄金仮面”の共犯者ということになる。明智は、その裏付け調査を行っていた。
　一方、調査員の高田も浅沼の元を訪れていた。浅沼に対して、直接的に“黄金仮面”との関係を問い質す高田。彼女もまた、パーティ開始直前に、花子を連れて絵の前に行っていたことを不審に思っていたのだ。次に来るときは確実な証拠を手にしてやってくる、と言い残して、高田は浅沼の前から去っていった。
　浅沼は、以前務めていた会社で、文通相手だったロベールの住所をタイプしていたのを同僚が見ていたことを突き止めた明智は、波越警部から高田もまた浅沼由貴を疑っており、直接的に浅沼に当たったことを聞いた。高田の身に危険が迫っていることを感じた明智は、急いで高田の元へ向かった。だが、“黄金仮面”の魔手は、すでに高田に及んでいた。明智と波越警部は、シャワールームで惨殺されていた高田を発見した。“黄金仮面”の仕業か、と考えた波越警部に対して、明智はめった突きにされているわりには刺し傷が浅いことから、女の手による――浅沼由貴の仕業と推理した。

　白銀花子は、恋人の佐伯が勤めているさくら幼稚園を訪れていた。次の日曜に行われる国際ピアノコンクールのため、ここに置かれていたピアノを使わせてもらっていたのだ。佐伯は、このコンクールに優勝して、正式に花子に結婚を申し込むことを考えていた。だが、花子の父は、彼女に見合いをさせようとしていた。それを断る花子に対して、白銀は花子に婿を取って白銀不動産を継いでもらうため、佐伯との結婚を諦めることを厳命した。
　そんな時、“黄金仮面”から再び予告状が送られて来た。それには〈ルノワールの裸婦〉に続いて、〈ゴッホのはね橋〉を盗み受けることが記されていた。〈ゴッホのはね橋〉は、伊東にある白銀の別荘の裏にある美術館に展示されている。明智から、次の日曜日が花子の見合いの日であることを知った波越警部は、人の出入りの激しいその日が危険だと考えた。一方、ジェラール警部は、花子が見合いをすることを聞いて気色ばんだ。ジェラール警部は、愛こそが大事であり、花子とその恋人との幸せを守りたい、というのだ。
　明智警部と波越警部、その部下、ジェラール警部は、事件の解決を期して、伊東へ向かった。すでに伊東の警察には協力を要請済みであり、警備体制は整いつつあった。また、〈ゴッホのはね橋〉に近付くと、超短波の防犯装置が作動し、その部屋は封鎖されてしまうようになっていた。
　花子は、秘かに東京へ行こうとしていたが、彼女宛てに電話がかかってきた。電話の主は、佐伯との結婚を諦め、見合いを受け入れろ、でなければ一生ピアノが弾けなくなるような災難が佐伯に降りかかる、と告げた。誰何した花子に対し、電話の主は“黄金仮面”と告げた。
　白銀の元にデパートから荷物が届けられた。それは〈ゴッホのはね橋〉だった。驚く白銀に対し、小林にこの複製を送らせた明智は、万一のため複製を代わりに飾っておくことを提案した。この掛け替えは、秘かに進められた。
　厳重な警備の中、しかし“黄金仮面”が現れた。“黄金仮面”は、〈ゴッホのはね橋〉の展示室に忍び込むと、特殊な眼鏡をかけて、防犯装置をまんまとくぐり抜けて、絵を手にした。
　そして、コンクールを終えた佐伯が別荘にやってきた。花子に面会を望んだ佐伯に対し、ジェラール警部が手筈を整えようとした。その時、“黄金仮面”の侵入が判明した。絵が奪われたことに動転した波越警部とジェラール警部に対し、盗まれたのは複製だと言った。
　佐伯に会った花子だったが、またしても“黄金仮面”に掠われてしまう。浅沼が運転する車に乗り込んで逃げ出した“黄金仮面”を、バイクに乗った文代と小林が追いかけ始めた。明智もまた、波越警部とジェラール警部とともに、“黄金仮面”を追跡した。
　追跡に気づかれた文代と小林は、小林の秘密兵器を使う作戦に出た。追い抜きざまに小林が車にしかけたのは、３０秒ごとに白い粉を路上に落とす装置だった。この粉の後を追跡していけば、“黄金仮面”を容易に尾行することができるのだ。作成は成功し、文代と小林は、“黄金仮面”の追跡を続行した。
　隠れ家に逃げ込んだ“黄金仮面”は、逃走時の騒ぎで怪我をした花子の手当てをしていた。“黄金仮面”は、あいつが言うとおり、と花子の容貌を誉めた。あいつとは？という花子の問いに、“黄金仮面”は答えた。「お前を世界一愛している男だ」と。そんな“黄金仮面”を、浅沼は責めた。盗難も成功したのに、花子を連れてきたのは何故だ、という浅沼に対して、愛しているのはお前だけだ、と“黄金仮面”は言い、仮面を外した。その下から表れた顔は、確かに３年前日本を騒がせたロベール・佐藤の顔だった。
　愛を確かめ合うロベールと浅沼だったが、不審な物音がしてロベールは部屋を飛び出した。部屋に戻ってきた“黄金仮面”に対して、すぐにフランスへ行こうと言う浅沼。それに同意した“黄金仮面”だったが、もう一人の“黄金仮面”が部屋に入ってきた。最初に部屋に入ってきた“黄金仮面”は、無論明智の変装だった。浅沼を連れて逃げ出した“黄金仮面”だったが、隠れ家はすでに警察に占拠されていた。包囲された“黄金仮面”に対して、女を連れて逃げ回る“黄金仮面”は本当にロベールなのか、と明智は訊いた。本物のロベールならば、その傍らに不二子がいるはずだ、と。また、〈ゴッホのはね橋〉が偽物だと気づかなかったことに言及した明智は、この“黄金仮面”は偽物だ、と指摘した。
　窓から身を躍らせて逃げ出した“黄金仮面”は城ヶ崎海岸へ向かっていた。吊橋の上で追い詰められた“黄金仮面”は、最後の抵抗を行ったが、明智に取り押さえられた。その仮面の下から現れたロベールの顔を見た明智だったが、その隙を突かれて反撃されてしまう。明智の危機を救ったのは、ジェラール警部の銃撃だった。ジェラール警部に撃たれたロベールは、吊橋から真っ逆さまに墜落した。
　海から引き上げられたロベールの変わり果てた姿を目にした明智は、ライバルを失った哀しみを抱えて車に乗り込み、晴れぬ思いを晴らそうと走り出した。その前に、浅沼が姿を現した。警察へ連れて行って、という浅沼を、明智は車に乗せた。車中で、調査員の高田を殺したのが浅沼だということを確かめた明智は、まるでロベールの人が変わってしまったかのようだ、とつぶやいた。犯行の手口も変わり、不二子という女性がいながら、執拗に花子を掠い、浅沼という愛人まで侍らせていたことに、明智は今でも疑問を抱いていた。明智の言葉を聞いていた浅沼は、しかし明智に拳銃を突きつけた。海へ向かうよう明智に強いた浅沼は、そのまま車を海に突っ込ませた。激しく横転しながら、明智と浅沼が乗った車は、海中へ没するのだった。

　“黄金仮面”による事件は解決したものとされ、成田空港で、波越警部と文代、小林はジェラール警部を見送ろうとしていた。その場に花子と佐伯もやってきた。花子は、今回のこともあって、佐伯のことを父が認めてくれたことをジェラール警部に報せに来たのだ。ジェラール警部はそれを聞いて喜んだ。
　だが、この場に明智はいない。浅沼由貴の遺体は車に残っていたのだが、明智の姿は車中にはなかったのだ。文代は、気丈にも、明智先生は不死身だから、と言うのだが……。

　時を置いて、国際ピアノコンクールで優勝した佐伯と花子の婚約発表が行われた。また、白銀は、世間を騒がせた詫びと、娘が婚約をした記念に、あの〈ゴッホのはね橋〉を、結婚式を挙げる予定の中伊豆聖マリア教会に寄贈することも、合わせて発表した。
　そんな中、明智探偵事務所では、文代と小林が帰らぬ主を待っていた。波越警部も現れたが、波越警部は送られて来たという“黄金仮面”の挑戦状を二人に見せた。今度こそ〈ゴッホのはね橋〉をいただく、というのだ。三人は一様にいたずらだと言い立てるのだが、同じものが白銀の元にも届いていた。明日、花子と佐伯が中伊豆の教会へ絵を届けることになっており、万一のための護衛を頼まれた波越警部は、万全の態勢を整えることにした。
　波越警部の警護の元、絵の運搬が開始された。文代と小林もバイクで警護に参加していた。何事もないかのように思われたのだが、気がつけば巧妙に警護が分断されていた。そして、運搬車に同乗していた警備会社の男が、運転手に拳銃を突きつけた！　警備会社の男の指示のまま、大型トレーラーの内部に乗り入れさせられたそこには、“黄金仮面”が!!
　花子と佐伯、運転手が連れて行かれたアジトには、これまでに盗まれた名画と、やはり“黄金仮面”が待っていた。アジトにいた“黄金仮面”は、佐伯と運転手を縛り上げると、花子を連れて日本を脱出する、と言い残して、その場を去ろうとした!!

　“黄金仮面”は生きていたのか!?　いったい、どうやって!?
　そして、明智小五郎の安否は!?
　謎が謎呼ぶ事件の決着は、もつれにもつれて伊豆の海へと持ち込まれることに!!
 

感想：

　本作品は、前回の『江戸川乱歩の黄金仮面　妖精の美女』の続編ということで、『黄金仮面』を下敷きにした《美女》シリーズ完全オリジナル脚本である。前回華麗な活躍を見せた“黄金仮面”が、明智小五郎と丁々発止の対決を見せるという内容で、その点では問題なくクリアしている、と言えるだろう。
　冒頭から、“黄金仮面”の綱渡りという派手なシーンが飛び出し、それが実は本物の“黄金仮面”が逃走するための陽動だったという展開や、明智に張り合おうとする女調査員の活躍、彼女の死に暗躍する“黄金仮面”の謎、〈ルノワールの裸婦〉に続いて〈ゴッホのはね橋〉を狙う“黄金仮面”の華麗な盗みの技術等々、ドラマを盛り上げるためのイヴェントは釣瓶打ち、という感じである。
　そういうわけで、娯楽作品としては非の打ち所がないと誉めてもいいのだが、しかし前作からの続きと考えると、突然腰が砕けてしまう。そう、前作からの続きと考えると、“黄金仮面”のヘッポコぶりがどうしても許せないのである。
　とにかく、今回の“黄金仮面”はヘッポコでヘッポコでどうしようもない。

　こんな“黄金仮面”のキャラ立ち云々を除けば、ドラマとしての出来はやはり悪くない。
　“黄金仮面”が帰ってきたことを知った明智小五郎はやる気まんまんで視聴者に話しかけるし、文代と小林が明智の有能な助手として活動しているのも見て取ることができる。特に、今回の小林は、明智先生に怒られたリされながらも、尾行のための秘密兵器を開発して、見事に“黄金仮面”の隠れ家を突き止めるのに寄与している。波越警部も、序盤お約束のへっぽこさを見せつつ、花子の見合いの日が、人の出入りが激しくなることから、その日こそが“黄金仮面”が狙ってくる時だと予想し、吊橋の上に追い詰めた“黄金仮面”に対していち早く飛びかかっているし、運搬中の〈ゴッホのはね橋〉が盗まれたトリックも即座に看破していたりする。
　ただ、明智の変装が、ドラマ中機能していなかったことが、欠点と言えば欠点だろうか。このような欠点が表れてしまったのは、やはり本作が『“黄金仮面”対明智小五郎』という活劇メインの造りであり、推理ドラマではないからかもしれない。

　その“黄金仮面”が、あの体たらくではなぁ……と、どうしてもここに行き着いてしまう本作であった。
 

見どころ：

こちらは、予告編ヴァージョン（本編にこのようなシーンはありません）