STUFF

プロデューサー	植野晃弘（テレビ朝日） 佐々木孟
原作	江戸川乱歩
脚本	吉田　剛
音楽	鏑木　創
撮影	滿井坦彦
美術	出川三男
録音	鈴木正男
照明	福岡昭男
編集	鶴田益一
記録	桜木光子
助監督	増田　彬
装置	石渡敬之助
装飾	磯崎　昇
結髪	三岡洋一
美粧	相馬優子
衣裳	松竹衣裳
調音	松竹映像録音スタジオ
現像	東洋現像所
進行	水島誉志治
製作主任	大川　修
協力	ＣＡＴＨＡＹ　ＰＡＣＩＦＩＣ ＭＡＺＤＡ
衣裳協力	ロコ・アトリエ・タカダ フーフォレー 紳新
監督	井上梅次
製作	テレビ朝日 松竹株式会社

映像特典
９０秒予告／１５秒予告／ハイライト

STORY：

　爆死した速水の妻美与子と、伯父の毛利が、速水の亡骸を引き取りに香港へやってきた。文代と波越警部もまた、セントメリー病院に入院した明智を見舞いに来た。文代は、速水の死により密輸事件が解決したことを明智に告げた。香港警察が、ホテルの速水の部屋から密輸関係のリストを発見したというのだ。明智の病室に、美与子と毛利が見舞いに現れ、今回の出来事を陳謝した。速水のゴルフバッグからプラスティック爆弾が見つかり、明智を亡き者にしようとして、自らがゴルフボールに仕込まれた爆弾を叩いてしまった、ということらしい。だが、美与子は速水がそのような悪人だとは信じようとはしなかった。波越警部は、彼女もまた共犯でないかと疑うのだが、明智は美与子は今回の事件には無関係である、と感じていた。

　社長の壮吉が死んだことから、百宝堂の経営者は専務だった毛利に変わった。そして、明細のわからない営業費が１億８千万円、相手のわからない売掛未収金が１億３千万、使途不明金が２億２千万、計５億３千万円という大金の行方が不明になっていたことが明らかになった。密輸の資金であると思われたが、これが公になれば速水に対する不名誉であり、百宝堂の不名誉にもなることから、速水個人の債務として取扱い、毛利が肩代わりすることになった。速水の資産が４億５千万だったのを、毛利が５億で買い上げ、会社へ収めたということになる。毛利は、美与子を家事手伝いとして雇い入れ、残りの３千万を返済してもらうことを、美与子に提案した。美与子はそれを了承し、屋敷と葉山の別荘は毛利のものとなった。だが、毛利はさらにそれ以上のものを望んでいた。
　嵐の夜、美与子の部屋を毛利が訪れた。毛利は美与子に対する欲望を隠そうとはせず、彼女を自分のものにしてしまうのだった。

　病院を退院した明智は日本へ戻って来ていた。まだサングラスは外せなかったが、一週間もすれば視力も元に戻るということだった。そんな明智の元へ波越警部が訪ねてきた。密輸事件の完全な解決を明智に報せに来たのだが、明智は波越警部に対して一つだけ疑問が残っている、と言った。密輸の黒幕である速水が、ボールを打ち間違えて死ぬような男だろうか、という疑問を持っていた明智は、この件を文代と小林に追加調査させるつもりでいたのだ。この事件にはまだ裏があるような気がする、という明智は、病室で逢った美与子の悲痛な声を信じていたのだ。

　毛利は、自分の屋敷で宝石の展示会を開いていた。華やかなパーティからは、あの事件のような暗い影は全く見て取れなかった。宝石のモデルとして会場を歩いていた美与子と毛利は、エメラルドのバイヤーをしている紺野百合江と、サファイヤのバイヤーをしている鮎沢影一から挨拶を受けた。だが、毛利の妻は、美与子に対して含むものを有して、彼女に辛く当たるのだった。
　化粧直しに行った美与子だったが、突然化粧室内の照明が消え、顔面を包帯で覆った謎の男が現れた。男は、美与子が毛利と通じたことを責め、裏切った奴を許さないと告げた。美代子が呼ばれたのを聞いた男は、美与子の左手の薬指に指輪を入れると、闇の中に去っていった。その指輪は、Ｓ・Ｈというイニシャルが刻まれた結婚指輪だった。速水が生きていたのでは、という美与子に対して、奴は死んだんだ、と迫る毛利。そんな時に、毛利の妻が現れ、修羅場になるかと思われたが、窓から先ほどの包帯男が覗いているのを美与子が見つけた。それを見た毛利はあわてて窓に駆け寄るが、２階にあるこの部屋を覗いていた者は誰もいなかった。無論、誰かが飛び降りるのを見た人間もいない。
　果たして、速水は生きていたのか……？

　翌日、明智探偵事務所を、白い薔薇の花束を抱えた美代子が訪れた。夕べのことについて、事件はまだ終わっていないと考えていた明智が、文代と小林をパーティ会場に潜入させていたので知っていたのだ。そのことを告げられた美代子は、密輸の黒幕が速水でないこと、また速水が実は死んでいないのではないか、と明智に訊いた。それを確かめて欲しくて、美与子は明智の元へ来たのだった。波越警部が現地警察で速水の死亡を確認してはいたが、指輪を持っていたことや声が似ていたことから、美与子は速水のことを確かめたかったのだ。
　その夜、鮎沢の経営する横浜のナイトクラブへ、毛利とその妻、百合江と美与子は足を運んでいた。ナイトクラブ「仮面城」では、鮎沢が待っていた。ナイトクラブの今夜のショーは、香港から来た手品師、自称“地獄から来た影男”による人体消失マジックだった。女に裏切られた、女を処刑したい、と言う“影男”は、ショーに上げる女性として、毛利の妻、百合江、美与子を選んだ。彼女らは、箱の中に入れられた。“影男”は口上とともに、おもちゃの鉄砲を撃った。百合江、美与子の姿は箱の中にはなく、再度箱を閉じて開いた後、彼女らは姿を現した。
　だが、毛利の妻の場合は別だった。「この女の人の旦那さん、悪人。だから、死刑」という口上とともに撃った鉄砲は、毛利の妻を消した。そして箱を閉じ、もう一度鉄砲を撃った。今度飛び出したのは紙吹雪ではなく、実弾だった。箱の中から現れた毛利の妻は、胸を撃たれた血塗れの姿だった。ナイトクラブは大騒ぎになり、その隙に“影男”は姿を消していた。縛られていた本当の手品師が発見された。ステージに出る直前に“影男”に襲われ、その時に入れ替わられたということらしい。
　毛利邸に関係者が集められ、波越警部と明智がその場に同席した。波越警部は一同に毛利の妻殺しについて尋ねたが、明瞭な回答は得られなかった。“影男”がしていた仮面の下には包帯が巻かれていた、というナイトクラブの客による証言から、昨晩屋敷に現れた男と同一人物ではないか、という話を毛利は一笑に付した。だが、明智は昨晩現れた男が錯覚でもイタズラでもないことを証明する、と関係者を２階のあの部屋へ連れて行った。屋根からザイルを使って窓から男が覗いていた、ということを、明智は小林を使って説明した。やはり、昨晩のあの男は速水だったのか？　波越警部は死体を確認したが、人相を確かめたわけではなかった。その時、毛利の秘書が花束が届けられた、とやってきた。その花束には手紙が付いていた。「毛利幾造に告ぐ、必ず復讐してやる　影男より」というものだった。復讐されるような心当たりはあるのか、という明智に対して、毛利はそんなことはない、と断言するのだが。
　とにかく、このような手紙が来たことにより、毛利や家族の身辺は警護する必要がある、と明智は波越警部に言った。そして、美与子に対してもまた。

　“影男”は速水であり、密輸の罪を逃れるため、他人の死体を使ったのだが、日本に帰って来てみれば屋敷も財産も毛利に奪われてしまっていたことを知り、復讐に走った。波越警部はそう考えていた。共犯がいる可能性についても、波越警部は触れていた。先妻の娘も、秘書も、毛利に恨みを持っていることを波越警部は内偵の結果突き止めていた。そして、美与子も疑惑の渦中にある、と。
　美与子は、毛利の娘と百宝堂を訪れた。そこで、美与子は毛利に家を出たいと告げたが、毛利はそれを受け入れなかった。それどころか、妻の喪が開けたら、美与子を妻にしたいとまで言い出したのだ。美与子に同情的な娘はそれに反対するが、毛利は娘を追い返すと、今後のことを話したいと葉山の別荘へ美与子を無理強いして連れて行くことにした。早引けすることを店長に断ってくる、と席を外した毛利だったが、秘かに香港に電話を入れていた。どうやら、速水の死の裏には、毛利の手が伸びているようだった。
　店の裏口に車を回して目立たずに出て行こうとする毛利と美与子を、“影男”が見つめていた。葉山へ車を飛ばす毛利を、“影男”は尾行するのだった。
　事務所で仕事をしていた明智に、百合江が“影男”の件で相談がある、と連絡を入れてきた。ナイトクラブ「仮面城」で明智と逢った百合江は、“影男”から脅迫状が送られて来たことを話した。百合江だけでなく、鮎沢の元にもやはり脅迫状が送られて来ていた。それぞれ、毛利と取引をすればお前を殺す、という内容だった。��影男”から自分たちを守ってもらいたい、という依頼に対して、明智は必ず犯人を捕まえてみせる、というのだが、百合江は明智が美代子に惹かれていることに気付いていた。明智の関心を自分になんとしても向けてみせる、という百合江。そんな時、事務所から明智に連絡が入った。波越警部からの電話で、毛利と美与子が秘かに姿を消した、というものだった。
　毛利と美与子は、葉山の別荘にいた。毛利は“影男”が現れたときのために、猟銃を用意していた。そして、美与子が欲しかったから、速水の使い込みの穴埋めをしたんだ、と毛利は美代子に迫るのだった。
　二人が葉山の別荘に向かったことを知って、波越警部と明智もまた急いだ。車中、波越警部は今回の事件が毛利と既に関係のある美与子が、毛利の前妻を殺して正妻に収まるために起こしたものではないか、と明智に話していた。
　別荘の周囲を歩き回る不審人物に、美与子と毛利は気付いた。猟銃を取り出した毛利だったが、“影男”に捕まってしまう。入浴中だった美与子もまた、姿を現した“影男”の手に落ちた。麻酔薬で眠らされた二人が気付いたとき、自分たちが首まで地面に埋められていることを知った。そして、美与子と毛利を、大鎌を持った“影男��が見下ろしていた。大鎌を振り回し、恐怖を煽る“影男”。いよいよ、その鎌が振り下ろされんとしたとき、波越警部と明智が別荘に到着し、“影男”は二人を置いて逃げ出した。
　病院で、波越警部は今回の件について、事情聴取を行った。“影男”は、本当に速水なのか？　毛利は、背格好と声は確かに速水に似ていた、と答えた。だが、美与子は速水がこんな恐ろしいことをするとは思えない、と言った。波越警部は十中八九速水が生きていたに違いないと考えていたが、明智には別の推理があった。何かの陰謀で、速水が密輸の犯人に仕立て上げられ、殺されたのではないか、と。だが、死なず、毛利を復讐の対象としているというのだろうか？
　退院した美与子だったが、自室の鏡台を開いて驚愕した。そこには、結婚式を行った麻布教会に４時に来い、という旨が記されていた。美与子は、麻布聖ヨハネ教会へと向かった。美与子は、そこに現れた男の影を追って鐘楼へ登った。鐘楼で、包帯を巻いた“影男”と美与子が相対した。顔はズタズタになったが生きていた、という“影男”は、財産もなにもかも毛利に奪われ、さらに毛利に身を任せた美代子を責めた。毛利が黒幕であるという証拠が掴めなかったからこそ復讐をするのだ、という“影男”は、毛利の娘も手にかけようとしていた。必死になってそれを押し止めようとする美与子に、娘を殺さない代わりに毛利を殺すことを協力しろ、と“影男”は言った。本当に速水なのか、と訊く美与子に対して、“影男”は包帯を剥がし、無残な傷跡の残る素顔を晒し、彼女を押し倒すのだった。
　彼女が教会に向かったことを知った明智と波越警部は、翌日彼女を尋問した。教会で“影男”に逢ったことを、美代子は認めた。一目逢っただけだが、あれは夫だった、と。そして、話し合って誤解を解くためにも、今回の事件から手を引いて欲しい、と美与子は明智と波越警部に訴えた。だが、犯罪を中途半端にしておくことはできない、自分も被害者なのだから、と明智は告げた。そして、明智はもう一度香港に向かい、事件の真相を突き止めてくるつもりだ、と言うのだった。
　そして、毛利は、香港に再び電話を入れた。「明智を消すんだ」と、毛利は指示をした。

　香港に到着した明智は、速水が死んだ当日キャディをしていた人物を探し始めた。その男の名は陳といい、アバディーンにある料理店でコックをしているという。明智はサンパンに乗ってアバディーンへ向かった。だが、料理店で聞いたところ、半月前に陳はそこを辞めており、行き先はわからなかった。陳を探すために街中を歩き回っていた明智は、自分がつけられていることに気付いたが、それは怪しい写真売りで陳とは関係のない男だった。
　手がかりを失った明智がホテルに戻ると、宝石の取引に来た百合江と出会った。百合江の誘いで、彼女とデートをする明智は、まるで百合江が事件の進展を探りに来ているようだとカマをかけるが、百合江はそれを一笑に付した。事件が明智の恋人だから、自分はそれを早く解決してもらって、明智を自分のものにしたいのだ、と百合江は言った。サーティーンで鳩料理を食べるため、百合江はタクシーを捕まえた。だが、タクシーはサーティーンには向かわなかった。タクシーはとある港に着くと、運転手が拳銃を二人に向け、周囲に潜んでいた怪しい男たちが明智と百合江を拘束した。隙を見て百合江は逃げ出そうとするが、撃たれてしまう。為す術もなく明智は、瀕死の百合江ともども、港に着けてあったジャンク船に放り込まれてしまった。百合江は、そこで香港に来た本当の目的を明智に告白した。“影男”の命令で、明智を監視し、場合によっては明智を殺すように指示されて来たのだ。明智は“影男”の正体を百合江に聞こうとしたが、その時百合江は事切れていた。
　男たちは、明智を縛りつけると、爆弾を残して、船から逃げ出した。縄から抜け出そうと、必死でもがく明智。しかし、船から離れた位置で、男たちが明智が逃げ出してきた場合に備え、銃を構えて待っていた。導火線がどんどん短くなってゆき、やがて大爆発が起こった。
　
　明智小五郎が香港で奇禍に遭ったことは、日本でも報道された。その記事を読んで衝撃を受ける美与子。だが、毛利はさしてそのことを気にも留めず、会社へ向かった。美与子は“影男”に連絡を入れて、明智を殺したのはあなたか、と聞いたが“影男”は否定した。毛利の仕業に違いない、と。だが、これで復讐がやりやすくなった、と“影男”は言った。
　毛利は、明智が死んだことについて、陳に連絡を入れた。その時、速水がまだ生きているのはおかしい、と朕に言われるのだが、美与子が速水に逢っていることを毛利は告げた。
　その時、鮎沢が毛利に会いに来た。鮎沢は、ナイトクラブの改装が終わったので、明晩ぜひ毛利に来て欲しいと招待をした。毛利はそれを受け、美与子と一緒に行くことを約束した。そんな話を鮎沢と毛利がしていたとき、娘と秘書が連れだって社長室へやってきた。娘と秘書は恋仲であり、結婚することを毛利に告げに来たのだった。毛利は反対したが、二人とも取り付く島がなかった。鮎沢が、いずれ二人とのことをとりなすから、という言葉で毛利はその場を収めた。
　百宝堂から出て行こうとする秘書と娘だったが、どこからともなく現れた“影男”に薬を嗅がされ、眠らされてしまうのだった。
　そして、次の日の夜、ナイトクラブ「仮面城」に、毛利と美与子がやってきた。二人を待っていた鮎沢は、彼らを改装を行った地下室へと招いた。その地下室は、まるでミラーハウスのように、周囲を鏡に取り囲まれていた。鏡に乱舞する３人の美女のダンスを見て、鼻の下を伸ばす毛利だったが、彼女らに夢中になっている間に、自分だけが部屋に取り残されていたことに気付いた。
　そして、“影男”がその場に現れた！　“影男”は、チェンソーで首を両断しようと、毛利を縛りつけた。さらに残酷にも、毛利に娘と秘書が生き埋めにされることを告げるのだった。
　
　香港に伸びた毛利の黒い手の正体は!?
　そして、また“影男”は、速水の変わり果てた姿なのか!?
　この謎を解き明かすべき明智小五郎よ、貴方は本当に、死んでしまったのか!!
 

感想：

　しかし、登場する役者の魅力は、素晴らしいものがある。
　金沢碧演じる美与子の演技は、彼女の儚さを感じさせる見事なものである。
　が、岡田英次演じる毛利という脂ぎったキャラもまた悪役として実に魅惑的である。押しの強さ（というか、無理強いというか）で美与子をものにしてしまうその行動といい、娘にも秘書にも恨まれていながらも平然としたその態度といい、欲しい物を手に入れるためならばお金も手間も惜しまないという気っ風の良さといい、奥さんにしたいと思っている女性を連れてナイトクラブに行ったら行ったで、半裸の美女に誘われて鼻の下を伸ばしまくって我を忘れてしまうなど、見所は多い。
　また、出番そのものは少ないのだが、西田健演じる速水壮吉という人物も忘れがたい。クールな西田健が演じているキャラクターであるにも関わらず、誰からも慕われているという意外な人物像を描き出しているのだ。妻である美与子は当たり前として、恨みを持っていても不思議ではない秘書にも、毛利の前妻の娘にも、好印象を与えている。さらには、腹違いの弟の母親が死んだときにも、わざわざ南米まで行って葬式を挙げてくるような情の深い人間として、速水壮吉は描かれている。クールなキャラが売りの西田健に、このような人物を演じさせるというところは、さすが《美女》シリーズというところだろうか。

　また、ドラマの舞台として、香港が取り上げられているのも、本シリーズとしては目新しいと言えるだろう。３作目の『死刑台の美女』で、明智が香港に飛んだという描写はあるが、実際にロケをしたのは本作が初めてであろう。サンパンに乗る明智小五郎という描写や、８０年代の香港の雑踏を見ることができて、魅惑的な部分が多い。ただ、もう少し香港に事件の重みを置くようにしてもよかったような気がする。速水の死亡とともに密輸事件が解決してしまったという展開から、香港側の描写を避けなかったのであろうが、速水が死んだにも関わらずまだ密輸が続いているのはどういうことなのか？と話を持って行って、明智の行動に正当性を与えるようにしてもよかったのではないだろうか。
　この辺、美与子と“影男”の描写に力を入れてしまった弊害というところで、確かに『影男』だから“影男”の描写をしないでどーする、ということはあるのだが、ミステリ的にはやはり“影男”よりは香港の密輸事件を追う方向の方が面白かったんじゃないかなぁ、と思うのである。

見どころ：